昭和59年製ソニーのラジカセをBluetoothスピーカーとして復活させました(製作ポイントまとめ)

昭和59年(36年前)にソニーから発売されたラジカセ「CFS-V5」のジャンク品をヤフオクで1000円で落札。カセットテープユニットが壊れているということで、BluetoothモジュールとPAM8403デジタルアンプ、リチウムイオンバッテリーを組み込んでBluetoothスピーカーとして復活させました。元の製品のデザインが良く、かわいいしまだまだ使えそうなオーディオ機器になりました。

動作概要の動画だけ公開していましたが、こちらに製作のポイントをまとめておきたいと思います。同じような工作をしてみたい、という方は是非参考にしていただければと思います。

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昭和59年製ソニーのラジカセをBluetoothスピーカーとして復活

 

目次

 

 

こんなふうに動きます

まずは動作概要です。


昭和59年製ソニーのラジカセをBluetoothスピーカーとして復活させた

 

もともと本体についてる「ラジオ/テープ」切り替えスイッチが電源スイッチになっていて、電源を投入すると赤色の電源LEDが点灯、あわせてBluetoothユニットが起動してテープユニットにある青色LEDが点滅します。スマホとペアリングして音楽を再生させたら、内蔵したD級アンプ「PAM8403」で増幅され、ラジカセのスピーカーから大音量の音楽を楽しむことができます。もともとの音量ボリュームもアンプに接続させていますので、音量も調節可能です。また、電池ボックスには18650リチウムイオンバッテリーを搭載しているので、コンセントに接続せずに4~5時間は音楽を楽しむことができます。カセットユニットが故障していたラジカセを、アンプ内蔵Bluetoothスピーカーとしてまだまだ現役で使えるようになりました。

 

 

 

Bluetoothスピーカーの基本的な設計情報について

基本的な設計思想・回路は、これまで100均スピーカーを使ったものや、日本酒の箱を活用したスピーカーと同じになります。ここで触れていない設計方法や、内部回路の作り方等は下記記事を御覧ください。

 

 

製作の動機、ラジカセの調達方法

いくつか Bluetoothスピーカーを作ってきて、手頃な箱と良いスピーカーユニットがあれば使えるBluetoothスピーカーが作れることがわかりました。この2つの条件が高いレベルで備わっており、携帯性にもすぐれたものが昭和に普及したラジカセであることに気づきました。ハイエンドな商品だと良いスピーカーユニットを使ってる商品もありそうです。

ハードオフのジャンク品コーナーにピッタリのものでもあればそれで良いと思いますし、ヤフオクなどで検索すればかなりの数が出てきます。基本的に使うのは箱とスピーカーユニットだけなので、カセットテープユニットやラジオ機能、ボタンが壊れてても全く問題がありません。あとは、デザインや好みのブランドで選べば良いと思います。

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ヤフオクで1000円で落札したソニーのラジカセ「CFS-V5」

今回はこのアイデアが出た日にたまたまヤフオクで出品されていた、昭和59年製のソニーのラジカセ「CFS-V5」を1000円で落札しました。完全に動作するものだと結構高値でやり取りされていますが、今回落札したものはカセットテープユニットが故障していたので安く仕入れることができました。

 

 

まずはラジカセ筐体のクリーニング

ジャンク品扱いのラジカセを安く調達してすぐに家に届いたのは良いのですが、筐体がかなり汚れていました。特に、高級感を出すはずの上部のメタリック塗装のパネルがくすんでおり、もし動かしても見栄えを損なってしまいそうだったので、まずは清掃することにします。

結果、たまたま家にあった適当な洗浄剤を含ませて拭いたらかなり綺麗になりました。

Amazonでも売ってるみたいです。 

 

 

参考に、ビフォーアフターも載せておきます。

 

  • ビフォー(洗浄剤で磨く前)

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洗浄剤で磨く前

 

  • アフター(洗浄剤で磨いたあと)

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洗浄剤で磨いたあと

あまり強力な溶剤とか使ってしまうとパネルの文字まで消えそうだったので、あとの汚れ・小傷は味として残しておくことにします。

 

清掃が終わったラジカセの写真はこちら。

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清掃が終わったラジカセ

 

ラジカセの分解と主要パーツの確認

清掃が終わったところで分解してどのように修復・改造するかを検討します。

裏面の四隅・中央のネジ、電池ボックスの中のネジ、アンテナ固定用のネジの合計7つのネジを外せば、簡単に分解が可能です。中の構造もシンプルで、再組み立ても容易でした。

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分解

ケースを開けて開いたところ。

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ラジカセを開いたところ

主要部品は次のようになっています。

 

前面スピーカー部のパーツ

まずはケース前面のスピーカー部です。

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スピーカー部

ソニー製、「3.2Ω 2W」のスピーカーユニットが使われていました。

単純に+/-を接続すれば動いてくれてそうです。

 

右スピーカーの横に、小さな基板が融接されています。

これは、前面の電源LED(赤色点灯)です。

保護抵抗150Ωをつけて、5V印加したらちゃんと光ってくれました。

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電源LEDのテスト

前面パネルはスピーカーユニット2つ(左右)と電源LED、アース線の合計7本の配線が、コネクタにつながって一本のケーブルになっています。このコネクタがメイン基板に繋がれていました。

今回は、このコネクタから外して、個別のコネクタとして追加実装したアンプや電源制御基板に接続して使いました。

 

背面メイン基板部

背面ケースには、メイン基板やカセットテープユニット、電源ユニット等が実装されています。

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ソニーラジカセ・メイン基板

今回、ラジカセの本来の基板は機能させないようにするので、メイン基板の各ユニットは次の方針で加工していきます。

 

電源基板 使わない上に重たく、スペースを取るので完全に取り外し。
ケース外部に出るAC100V入力のコネクタ部は、DC5VのACアダプタを取り付けるためのコネクタを組み込む
カセットテープユニット もともと壊れているのもあり、不要なパーツは誤動作防止と内部配線スペース確保のために取り外す。テープ回転用のモーターは重量削減になるのと、スペースも確保できるので取り外す。
ただし、ガッチリ組み込まれているカセットテープの再生・停止などのボタンは、押し心地も良くラジカセらしい部品のため、できるだけ稼働するように残しておく。
メイン基板アンプ部 パワーアンプICや周辺の電解コンデンサ、コイルが大量に実装されている。これらは、新たに取り付けるPAM8402アンプモジュールを組み込む際に干渉するのではんだを吸い取って実装部品を除去する。
ここに実装されている電解コンデンサは国産の大容量の物が多く、劣化してないものは流用もできる。
切り替えスイッチ 本体上部に出ているラジオ/テープのモード切替スイッチ。
今回は、このスイッチをそのまま電源スイッチとして利用した。
メイン基板のパターンを追うと、この切り替えスイッチが複数の導線を切り替えている回路が存在する。そのパターンの一部を利用し、スイッチを上に倒すと導通するパターンの一部を利用して電源スイッチとして利用する。その他の端子は、ラジオ・テープ回路に無駄につながらないよう、パターンをカットしておく。
メイン基板ラジオ部 ラジオ用の回路。今回は使わないので、不意につながらないようにパターンをカットしておく。

 

以下、各ユニットの改造について記載します。

 

 

ラジカセパーツの活用:スピーカーユニット

今回の改造で唯一、ちゃんと動いてほしいスピーカーユニットの確認です。

ラジカセの蓋を開けて、スピーカー配線だけを取り出し、前回作ったアンプユニットと接続してテストしてみました。

動作テストの様子はこちらです。


昭和59年発売、ソニーのラジカセ「CFS-V5」のスピーカーテスト

 

結果、スピーカーはユニットはバッチリ動いてくれていたので、目的のものが作れる目処がたちました。

 

 

ラジカセパーツの活用:電源スイッチ

本体上部に出ているラジオ/テープのモード切替スイッチをそのまま電源スイッチとして利用しました。メイン基板のパターンを追うと、この切り替えスイッチが複数の導線を切り替えている回路が存在します。そのパターンの一部を利用し、スイッチを上に倒すと導通するパターンの一部を利用して電源スイッチとして使いました。

スイッチを切り替えたときに導通しているパターンは、デジタルマルチメータで簡単に見つけることができます。

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切り替えスイッチの加工

使う場所が決まったら、その他の配線は不要な動作をしないようにパターンをカットしておきました。

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不要なパターンのカット

あとは、使用するパターンから、電源モジュールにスイッチ接続するための線をはんだ付けして引っ張り出せばOKです。

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スイッチ線の引き出し

 

最終的にはんだ付けした箇所と、導通チェックの様子です。

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スイッチ線の引き出し

 

PAM8403アンプモジュールの組み込み

スピーカーのアンプとして、PAM8403モジュール(HiLetgo 5個セットPAM8403 ミニ 5V デジタル アンプ基板 USB 電源 オーディオ アンプ [並行輸入品])を組み込みました。 このモジュールは、音量調整用の可変抵抗がついています。

この可変抵抗をもともとの音量ボリュームつまみと置き換えることで、元の機構を活かしながら音量調節機能付きアンプを実現しました。

メイン基板には、もともとのボリューム用可変抵抗が固定してある金属板があります。この金属板の穴をドリルで広げることにより、可変抵抗をつけて固定することにしました。

 

次の写真が、もともと実装されていた可変抵抗です。

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もともとのボリューム調整用可変抵抗

次の写真はこの可変抵抗を裏から見た写真です。

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ボリューム用可変抵抗の裏側

 

もともとのボリューム用可変抵抗を取り外します。

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ボリューム用可変抵抗の取り外し

あとはこの金属板にアンプの可変抵抗が入るようにドリルで穴を拡げます。

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アンプの取り付け

もともとの音量ツマミが刺さるように、アンプ用可変抵抗の軸はヤスリで削って、ちょうど刺さるように加工しています。

 

あと、次の写真にあるように、このアンプを付ける場所の下には、大型の電解コンデンサが大量に実装されています。鑑賞してしまうので、予め外しておくようにします。

 

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ラジカセメイン基板のアンプIC近くにある大量の電解コンデンサ

 

ピンぼけしてますが、アンプ組み込み後は、次のようになります。

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アンプの組み込み後

ノイズ対策用に、アンプの電源の近くには1000μFのコンデンサを付けてます。

あとは、スピーカーとの接続用コネクタ、Bluetoothモジュールと接続するオーディオコネクタをユニバーサル基板に実装してPAM8405アンプモジュールを実装しています。

 

 

ラジカセパーツの活用:カセットメカユニットへのBluetoothモジュールとバッテリー充電モジュールの組み込み

ラジカセなのでカセットが入るスロットが前面にあります。

このラジカセはカセットテープの動作が見えるように、前面がスモークパーツになっています。ここにBluetoothモジュールやバッテリー充電モジュールのLEDが表示されれば、ステータスもわかりやすく見た目もよくなります。というわけで、カセットテープが入る場所に、Bluetoothモジュールとバッテリー充電モジュールを並べて実装するようにしました。

 

実際は前面スモーク部分の裏側になりますが、カセットユニットの中央ぐらいに入るように基板を固定します。

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Bluetoothモジュール、充電モジュールの配置

前面から見たら次の写真のようになります。

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Bluetoothモジュール、充電モジュールの配置

なお、カセットテープスロットは、不意に開いてしまわないように、上の2箇所にネジ穴を空けてボルト・ナットで完全固定しています。

 動作中は、次の写真のようになり、LEDで状態がわかりやすくなります。

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Bluetoothモジュール、充電モジュールの配置

 

バッテリーユニット、電源ユニットを電池ボックスに実装する

このラジカセは乾電池でも動くように、背面に大きな電池ボックススペースがあります。もともとの用途に近いのですが、この電池ボックススペースであれば、リチウムイオンバッテリーを余裕を持って格納することができます。

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バッテリーと電源ユニットの格納

電源ユニットは、以前のスピーカーを作った際にも課題になったとおり、Bluetoothモジュールからのノイズをアンプ電源に載せないため、絶縁型DCDCコンバーターを実装し、電源を分岐しています。

 

 

ACアダプタの加工とDCジャックの取り付け

電源ユニットはAC100Vで仕様もわからず制御も難しそうだったので、まるまる取り外してDC5Vのジャックだけつけることにしました。

もともとのAC100Vのコネクタをつけるところに大穴が空いてしまうので、それを埋めてDCジャックをつけるための加工を行います。

ここに使ったのが、家庭用の配線パーツで、電線モールのコーナーに使うこの素材。

L型でサイズ的にもちょうどよく丈夫なので理想的な素材でした。

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DCジャック取り付け用のパーツ

ここに穴を空けて、DCコネクタを取り付けました。

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DCジャックの取り付け

 

背面パネルにネジ穴をあけて、ボルト・ナットで固定しています。

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DCジャックの取り付け

このDCジャックにDC5Vを供給するACアダプタは、ハードオフのジャンク品ボックスに転がってた、ソニー製のものを使いました。おそらく、PSP用です。

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ソニー製ACアダプタ

スペック的には5V2Aでちょうど良いので、コネクタをDCジャックにあわせて加工して使います。

 

ラジカセパーツの活用:コンデンサ、メカパーツの収穫

おまけです。

今回の製作は狙い通り筐体が活用でき、思ったとおりのものが作れてよかったのですが、ジャンク品をベースにするということで、最悪はスピーカーの部品取りであとは捨てても良いかな、ぐらいで考えていました。(ソニーのスピーカー2つ取れれば落札価格1000円の元は十分取れるので。)

蓋を空けてみれば、結構使えそうな部品がたくさんあり、予想以上の収穫がありました。

いくつか取り出したパーツを紹介します。

 

 

大量の大容量電解コンデンサ、抵抗、コイル

 

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大量の電解コンデンサ、インダクタ

さすが昭和のソニー製品、すべて国産コンデンサです。

ニチコン製、エルナー製、ルビコン製の大容量電解コンデンサが大量に収穫できました。

ただ、どれだけ使い込まれてるのかわからないので、キャパシタンスを測定して劣化してなさそうなものだけ残しておきました。 

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コンデンサの確認

カセットテープ駆動用モーター

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カセットテープ駆動用モーター

制御基板に9V印加したら普通に回りました。

精度も良さそうなので何かに使えそう。

 

 

テープ持ち上げ用?電磁レバー

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電磁レバー

電圧かけるとレバーが上がる小さな部品です。

とりあえず電圧かけると動きました。

何かを持ち上げる小さな機構がいるときに使えそう。

 

改造後の実装写真

一通り改造したあとの内部写真がこちらです。

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改造後の内部写真

組み上げれば完成です。

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組み上げ

もとの製品デザインも良く、メンテナンス性もよさそうです。

持ち運びもできて便利なので、家の中のいろんなところで音楽を楽しんでみたいと思います。

 

まとめ

今回はジャンク品の古いラジカセを使って作り始めましたので、最悪、スピーカーユニットはじめ音響パーツの部品取りができたら良いか、という低い目標ではじめましたが、しっかりした製品の機構もあって、とてもスムーズに、予想以上の完成度で仕上げることができました。最近の家電はモジュール化しすぎてほとんど機能改造の余地はありませんが、この時代の家電は修理・改造のベースとしても面白いと思いました。これからもジャンク品売り場で、古い機器をいろいろ調べてみたいと思います。

 

 

主要パーツリスト

最後に、今回の工作で使った主要パーツのリストをまとめておきます。

・デジタルアンプ 

 

Bluetoothレシーバーモジュール 

 

・TP4056充電モジュール 

 

・絶縁型DCDCコンバーター

akizukidenshi.com

 

・電動ドライバー 

 

 ・18650リチウムイオンバッテリ

fiseven 6pcs 18650 商品
 

 

・18650リチウムイオンバッテリー用ホルダー

 

・抵抗  

 

コンデンサ

  

・ユニバーサル基板

 

Bluetoothレシーバー→アンプ接続用ケーブル

  

・内部配線用コネクタ

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・ACアダプタコネクタ 

 

昭和59年製ソニーのラジカセをBluetoothスピーカーとして復活させました

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昭和59年製ソニーのラジカセをBluetooth化!

 

昭和59年(36年前)にソニーから発売されたラジカセ「CFS-V5」のジャンク品をヤフオクで1000円で落札。カセットテープユニットが壊れているということで、BluetoothモジュールとPAM8403デジタルアンプ、リチウムイオンバッテリーを組み込んでBluetoothスピーカーとして復活させました。元の製品のデザインが良く、かわいいしまだまだ使えそうなオーディオ機器になりました。

 


昭和59年製ソニーのラジカセをBluetoothスピーカーとして復活させた


作り方や内部解析の動画・ブログは後日まとめようと思いますが、まずは動作概要の動画です。

 

 

 以下、主要パーツリストです。

・デジタルアンプ 

 

Bluetoothレシーバーモジュール 

 

・TP4056充電モジュール 

 

・絶縁型DCDCコンバーター

akizukidenshi.com

 

・電動ドライバー 

 

 ・18650リチウムイオンバッテリ

fiseven 6pcs 18650 商品
 

 

・18650リチウムイオンバッテリー用ホルダー

 

・抵抗  

 

コンデンサ

  

・ユニバーサル基板

 

Bluetoothレシーバー→アンプ接続用ケーブル

  

・内部配線用コネクタ

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・ACアダプタコネクタ 

 

サクマ式!?オーディオアンプの作り方

サクマ式ドロップの缶がオーディオアンプに似てる気がしたので、PAM8403を搭載したD級アンプモジュールを埋め込んでみました。バナナプラグにも対応し、プリメインアンプとして普通に使えるアンプができました。

製作の手順はYoutubeをご覧いただければと思いますが、こちらに補足の設計情報やパーツリストをまとめておこうと思います。

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サクマ式オーディオアンプ

目次

 

 

動作の様子と製作手順

動作する様子と製作手順をYoutubeのビデオにまとめました。

缶の加工方法や製作の手順はこちらでご覧いただけると思います。


サクマ式!?オーディオアンプの作り方

 

ちなみに、動画に出てくるDENONのスピーカーは今回のアンプのテスト用に購入しました。しばらくこのセットで音楽を楽しんでみようと思います。

 

サクマドロップ缶の加工

今回のキーとなるサクマドロップ缶の加工方法です。

そのままでは部品も入れるのが厳しいので、飴を取り出す蓋の方を普通の缶切りでくり抜きました。

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サクマドロップ缶の加工

缶の片方をくり抜いたら、代わりにスモーク色のプラスチックプレート(アクリサンデー サンデーPET PG-4 S 2 450×300×2mm スモーク透明)を作って、裏側と木の棒を使ってネジ止めして固定します。

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スモーク色のプラスチックプレート

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蓋の固定用木材

あとは、プラスチックプレートに電源、オーディオコネクタ、バナナプラグコネクタ、電源スイッチ、アンプモジュール用の穴をあけて取り付ける、というのが基本的な作り方です。

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アンプモジュール

アンプモジュール(HiLetgo 5個セットPAM8403 ミニ 5V デジタル アンプ基板 USB 電源 オーディオ アンプ [並行輸入品])には、ピンをはんだ付けし、ユニバーサル基板に実装しています。電源ピンには、ノイズ対策に1000μFの電解コンデンサをつけています。

また、電源が入ったら緑色LEDが光るように、保護抵抗と一緒に接続しています。このLEDは、スモーク色のプラスチックプレート全面を照射するような角度に曲げておけば、かっこよくなります。

 

あとは、スピーカーへの出力端子を、背面に取り付けたバナナプラグと接続すれば完成です。

 

まとめ

狙い通り、主要パーツを収める筐体としてサクマ式ドロップの缶はちょうど良いサイズでした。今回、このアンプの評価用としてDENONの小型のブックシェルフスピーカーを使いましたが、部屋の中で音楽を楽しむ分には十分実用的な音を出してくれました。

部材も一般的なものですし、加工も特に難しいところはないので、手頃なアンプがほしい方は是非チャレンジいただければと思います。

 

 

主要パーツリスト

最後に、今回のアンプを作るのに使った主要パーツをリストアップしておきます。

 

サクマ式ドロップス 

佐久間製菓 サクマ式缶ドロップス 75g

佐久間製菓 サクマ式缶ドロップス 75g

  • 発売日: 2016/11/15
  • メディア: 食品&飲料
 

 

・デジタルアンプ 

 

・バナナプラグ 

 

 

・ボリュームつまみ 

  

・トグルスイッチ 

 

 

 ・LED

 

・抵抗  

 

コンデンサ

  

・ユニバーサル基板

 

・スモークカラーの塩ビ板

 

 

・ACアダプタコネクタ 

 

 ・3.5mmミニジャック パネル取り付け用コネクタ

 

 

・スピーカー  

  

・スピーカーケーブル 

Amazonベーシック スピーカーケーブル 14ゲージ 30m
 

  

・電動ドライバー 

 

 

 

 

GitHub Arctic Code Vault Contributorになってました。

いま気づきましたがgithubで「Arctic Code Vault Contributor」のバッジもらえてました!私のコードを北極圏の永久凍土に1000年保管してもらえるそうです。

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Arctic Code Vault Contributor

 

こちらのサイトでも紹介されていた取り組みのようです。

gigazine.net

 

趣味で書いてるコードで完成度も低いですが、1000年後まで残してもらえるのは純粋に嬉しいですね。

 

 

日本酒の箱で自作するBluetoothワイヤレススピーカー(3つめ)

日本酒の空箱で作るワイヤレスBluetoothスピーカー、三作目。今回は秋月で安売りしてた500円のスピーカーユニットを使いました。当然、先週作ったほう(Panasonicのフルレンジスピーカー搭載)が良いスピーカーユニットを使ってるため音は良かったですが、今回のもクリアで悪くない音は出してくれます。

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日本酒の箱で作るBluetoothワイヤレススピーカー(3つ目)

 

短いですが、動作の様子をYoutubeにあげています。 


日本酒の箱で作ったアンプ内蔵ワイヤレスBluetoothスピーカー(その3)

 

 

作り方は前回と同じなので、こちらを御覧ください。

mnishikawa.hatenablog.com

 

回路図はこちらです。

github.com

 

最後に、今回使った主要パーツリストをリストアップしておきます。

  

・スピーカー 

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・デジタルアンプ 

 

Bluetoothレシーバーモジュール 

 

・TP4056充電モジュール 

 

・絶縁型DCDCコンバーター

akizukidenshi.com

 

 ・DCDCコンバーター

 

・サークルカッター

 

・電動ドライバー 

 

 ・18650リチウムイオンバッテリ

fiseven 6pcs 18650 商品
 

 

・18650リチウムイオンバッテリー用ホルダー

 

 ・LED

 

・抵抗  

 

コンデンサ

  

・ユニバーサル基板

 

・スモークカラーの塩ビ板

 

・スピーカーの脚

  

Bluetoothレシーバー→アンプ接続用ケーブル

  

・内部配線用コネクタ

akizukidenshi.com

 

akizukidenshi.com

 

akizukidenshi.com

 

 

・ACアダプタコネクタ 

 

・スピーカーケーブル 

Amazonベーシック スピーカーケーブル 14ゲージ 30m
 

 

 

 

 

日本酒の箱で自作するBluetoothワイヤレススピーカー

日本酒の空き箱がいくつかあったので、Bluetooth接続して使えるワイヤレススピーカーを作っています。前回は100均で売ってる100円のモノラルスピーカー2つを使って格安のものを作りましたが、今回はちゃんとしたフルレンジスピーカーを使ってみました。バッテリーも搭載し、電源の無いところでもスマホと接続して大音量・高品質の音楽を楽しめます。

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日本酒の箱で作るBluetoothワイヤレススピーカー

特殊な工程は無く、Amazonで比較的容易に入手できるパーツで構成しましたので、オリジナルスピーカーにチャレンジしたい方は是非参考にしていただければと思います。

 

目次

 

 

こんなふうに動きます&こんなふうに作ります

動作の概要と作り方のポイントをまとめた動画はこちらです。


日本酒の箱で自作するBluetoothワイヤレススピーカー

 

 

基本的な手順はこの動画に納めていますが、ブログにはポイントになる回路の解説、必要なパーツの情報を記載しておきたいと思います。

 

主要構成パーツ

日本酒の空き箱(桐箱)と、Amazonなどで比較的容易に入手できるパーツで構成しました。

  • Panasonicのフルレンジスピーカー(Amazonで1個900円ぐらい)
  • Bluetoothレシーバー(Amazonで1個500円ぐらい)
  • PAM8403アンプモジュール(Amazonで1個200円ぐらい)

それぞれのパーツへのリンクはブログの最後にまとめておきました。

 

日本酒の箱の加工

加工の様子はYoutubeビデオで紹介しています。今回使ったスピーカーは直径6.5cmです。丈夫な桐箱に綺麗な丸い穴を空けるのに細いドリルやカッターナイフでは厳しかったので、サークルカッターを使ってみました。

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サークルカッター

これを使えば分厚い木でも自由な丸い穴を空けることができます。

ただ、凄まじい音がするので、マンションの部屋で使う勇気がなく、人のいない河川敷で作業しました。

穴を開けて紙ヤスリで仕上げた結果がこちら。

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スピーカー用の穴を開けた日本酒の箱

サークルカッターがパワフルなので、木目に沿って豪快に剥がれてしまった箇所もあるので、クラフトカッターなどで予め丸い切れ目を入れておけばよかったなとあとで反省しています。また、ヤスリ仕上げも考慮して、もう少し小さい穴を開けておくべきだったと思います。いくつか反省点はありましたが、初めてにしてはわりと綺麗な穴が開けれました。

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スピーカーをはめ込んだ様子

スピーカーをはめ込んだらこうなります。

あとは表面からボルト用の穴を用意し、固定すればOKです。

 

今回はラジカセっぽくするために、取っ手もつけてみました。

取っ手の部品はホームセンターで購入した引き出し用のパーツです。

ABS樹脂製で180円でした。

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取っ手のパーツ

動画にて取り付けしていますが、日本酒の箱に直接ネジ止めすると強度の心配があったので、LED状態表示用のスモークカラーの分厚い塩ビ板を挟んで、日本酒の箱を貫通し、取っ手を取り付けています。これにより、取っ手を持ち上げたときのストレスが塩ビ板で分散されるので、かなり頑丈にできたと思います。

 

 

電源・Bluetoothモジュール回路

スピーカー上部には、LEDで状態表示を確認できる、スモークカラーの分厚い塩ビ板で作った窓を設置しています。ここに次のLEDが見えるよう、内部の基板レイアウトを考えました。ユニバーサル基板に、次のパーツのLED部がまっすぐ並ぶように配置しています。

  • Bluetoothオーディオレシーバーモジュール
  • TP4056充電モジュール
  • 電源LED(緑色)

また、充電モジュールに接続するバッテリーや、電源端子、アンプ基板への電源ケーブル用のコネクタも実装します。

実装済み基板がこちら。

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電源・Bluetoothモジュール実装済み基板

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電源・Bluetoothモジュール実装済み基板の裏側

5VのACアダプタから入力された電源は、TP4056充電モジュールに接続します。

また、TP4056充電モジュールには、3.7V出力の18650リチウムイオンバッテリーを接続しました。

今回使用したPAM8403アンプモジュールと、Bluetoothオーディオレシーバーモジュールは共に5Vなので、電源の3.7Vから昇圧する必要があります。この2つのモジュールの構成は前回の100均スピーカー製作時と同じで、Bluetoothオーディオレシーバーモジュールのノイズ問題があります。このBluetoothオーディオレシーバーは、Bluetooth接続時にGNDラインにノイズが発生します。アンプと同じ電源ラインに接続してしまうと、アンプからこのノイズが増幅されてスピーカーから出力されてしまいます。この対策として、前回はバッテリーを2系統搭載し、電源OFF時すなわち充電時だけ電源ラインを共用するようにリレーで回路を組んでました。

今回は、このノイズ問題の解決方法もシンプルにしています。バッテリーは1つだけの搭載とし、アンプ用は素直に5Vに昇圧するためのDCDCコンバーターを用い、ノイズ源となるBluetoothオーディオレシーバー用の5V電源のみ、絶縁型DCDCコンバーター(MAU102)を使ってアンプとは分離した電源ラインを構成しています。

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回路図

この結線方法も含めた回路図はgithubに公開しています。

github.com

 

 

アンプモジュール

アンプモジュールから、オーディオ入力用の端子、左右のスピーカー出力端子を引っ張り出しています。また、電源入力コネクタを用意し、電源ラインのコネクタから入ってきた直後に、ノイズ対策用の大型の電解コンデンサ(1000μF)をつけています。

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アンプモジュール

アンプ接続基板の裏側(2022/8/7追加)

 

まとめ

日本酒の空き箱と、Amazonで容易に調達できるパーツで本格的な音の出るワイヤレスBluetoothスピーカーを制作することができました。シンプルで使いやすく、バッテリーも5~6時間は余裕で持ち、実用性もあるスピーカーができたと思います。まだ日本酒の箱が1つあるので、スピーカーユニットを変えたり、デザインを変えて作ってみようと思います。

 

 

主なパーツ&工具リスト

最後に、今回の製作で使った主なパーツと工具をリストアップしておきます。

 

・スピーカー 

 

・デジタルアンプ 

 

Bluetoothレシーバーモジュール 

 

・TP4056充電モジュール 

 

・絶縁型DCDCコンバーター

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 ・DCDCコンバーター

 

・サークルカッター

 

・電動ドライバー 

 

 ・18650リチウムイオンバッテリ

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・18650リチウムイオンバッテリー用ホルダー

 

 ・LED

 

・抵抗  

 

コンデンサ

  

・ユニバーサル基板

 

・スモークカラーの塩ビ板

 

・スピーカーの脚

  

Bluetoothレシーバー→アンプ接続用ケーブル

  

・内部配線用コネクタ

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・ACアダプタコネクタ 

 

・スピーカーケーブル 

Amazonベーシック スピーカーケーブル 14ゲージ 30m
 

 

 

 

【バッテリー搭載版】ランエボのエンジンパーツを使った高輝度LED電気スタンドの製作

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ランエボエンジンパーツを使った電子デバイスの製作

2020/7/24にランエボのエンジンパーツを利用してLED電気スタンドを製作しました。
今回、この電気スタンドにリチウムイオンバッテリーと充電モジュールを搭載し、12VのACアダプタを接続せず、どこにでも持ち歩いて使えるようにしました。
また、前回は12Vの専用のACアダプタが必要でしたが、USBコネクタから5Vで充電できるようになった(もちろん、充電しながらでも使用可能)ので、より便利になりました。
3.7Vのリチウムイオン電池から12Vを得るために、DCDCコンバーター「MT3608」も使用しています。バッテリー制御、12Vの照明制御が簡単に確かめられるデバイスとして、ご参考になればと思います。

 

動作概要と作り方の動画はこちらです。 


【バッテリー搭載版】ランエボのエンジンパーツを使った高輝度LED電気スタンドの製作

 

 最後に、このデバイスを制作するのに使った主要パーツをリストアップしておきます。

 

  

 

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