自分でやってみた男

アフタヌーン新書 008 自分でやってみた男

アフタヌーン新書 008 自分でやってみた男

文章の内容は、軽快で読み応えのある映画・漫画中心のコラム集なのだが、
この本の決定的特長は、筆者自身が、本当に「やってみた」こと。

たとえば、スパルタの兵士300人がペルシアの巨大軍と戦う姿を描いたアクション超大作『300<スリーハンドレッド>』は、こんな風にやってみてます。

  • オリジナル
  • やってみたやつ


僕がこの映画を観たとき、パンツ一丁にマントだけで戦ってる姿に違和感がありすぎて、それ以外の印象がほとんど残らなかった。この作品を真面目に批評してる映画サイトとか見ると、パンツ一丁に目を奪われず、他の細かいところをよく見れてるなぁと感心すると同時に、いまいち共感するところが無いのである。
しかし、自分でやってみた人のコラムは視点が全然違う。

「もはやできない映像は無い」という域までCG技術を発達させたハリウッド映画がどこに向かうのか。ひとつの解答は意外なことに人間の肉体のムキムキであった。
(p39)


他にも、あの世紀末救世主漫画や、ホラー映画、格闘技からラブコメまで、いろんなことにチャレンジしてみて、作品について語ってます。
まぁ、とにかく、アホらしい内容なのですが、楽しくて一気に読んでしまいました。

気分転換にお勧めの一冊です。