GDD2010:基調講演

GoogleDeveloperDay2010の基調講演の全メモです。

Webの話

及川さん登場

  • 北米のネット利用時間の推移
    • ラジオ、テレビ、新聞に費やす時間の減少の一方、ネット利用時間は117%に増加している。
    • インターネットはライフラインを支える存在になってきている。
  • Web標準の推移
    • Webがアプリケーション化している。
    • こうした要求にこたえたのがHTML5
    • 特定のベンダーの独自技術ではなくopenな技術が核となる。
    • 囲い込みもないし、技術の組み合わせによる新しいサービスが生まれる。
HTML5

慶応大学 一色さん登場(W3Cということで。)。

  • 慶応がMITなどがホストとして参加しているW3Cコンソーシアムをやってるが、一色さんがそこの長をしている。
  • HTML5でWebが大きく変わってきている。
  • W3Cは世界に400社、ボランティアで1800人が参加。世界中で使えるWeb標準を書く、みんなで育てる。
  • HTML5
    • 観るWebからアプリケーションプラットフォームに
    • ビジネスが根幹から変わる。
    • 我々はいま、その場に立っている。
    • このイノベーションの上でビジネスを組んでいってほしい
  • GoogleWeb標準に100人ぐらいのエンジニアを送り込んでいる
    • ブラウザはどんどんHTML5を組み込んでいる。

再び、及川さん登場

  • 機能を持っているかどうかではなく、次のフェイズに進んでいる。
  • パフォーマンス、実用化のフェイズへ。
  • デモ
    • IEのテスト用(2D)コンテンツ
    • 熱帯魚を増やしていくデモ
    • Chrome標準で250匹表示させると、FPSが7〜8に落ちてしまう。
    • これをGPUを使うことで、20以上になる。
    • GPUアクセラレーションをブラウザに対応させている。カナリービルド、stableビルドに反映していく。
    • 3次元ではより効果を発揮する。
      • 3Dの魚デモ
      • →このデモのように、ただできる(機能)ではなく、パフォーマンス・実用性に、フェイズが変わることで、新しいものが作れるようになっているのがわかります。

Googleエンジニアの北村さんがデモに登場。

  • Googleのホーム画面を90度回転
    • CSSスタイルシートで簡単にできる。
    • Macのモーションセンサーで、画面をズームイン、ズームアウト、傾き検知
    • 検索も普通にできる。用途はみなさんで考えましょう!
  • ボイスサーチ
  • HTML5 studio
    • HTML5のデモサイト
    • ローカルファイルアクセスのデモ
    • JavaScriptでローカルファイルに簡単にアクセス、写真のサムネイルを表示するデモを行う。
  • 従来のブラウザはマイクにアクセスするのでさえプラグインが必要だった。
    • 音声認識エンジンの実装には不可知。サーバー、クライアント側どちらの実装でも良い
    • @speech
  • ファイルアクセス
    • これまではWebストレージとして持っていたがローカルファイルへのアクセスを実現できる。これまでにないWebアプリケーションが実現できる
Chrome Web Store
  • Googleの今後の課題と提案
    • 見つけやすさ
      • どうやって、ユーザーは魅力的なサイトに行き着くのか?口コミなどもあるが、現状、確立した手段がない。Windowsのアプリは、量販店に行って目的のものを買える。年賀状アプリケーションなど。
    • 再アクセスのしやすさ
      • よかったアプリケーションをもう一度使うには?
  • Chrome Web Store
    • アプリケーションを探しやすく
    • インストールという概念
    • 無償アプリケーション、有償アプリケーション
    • 開発者向けプレビューをすでに提供
  • インストールできる
  • GoogleChromeDeveloperビルドではWebアプリケーションのアイコンが表示される
  • 「FIABEE」のデモ
    • オンラインストレージサービス
    • いま、Windows用、iphone用のクライアントソフトを出しているが、Chrome用のアプリを開発している。
    • オンライン上に保存しているファイルのサムネイルを表示
    • クリックしてプレビュー、
    • 動画のプレビューも可能。一度キャッシュしたものはすぐに再生できる。
    • HTML5のWebSQLデータベースを使った機能。
    • Webで表示された画像で気に入った画像を保存するには、ドラッグ&ドロップして、
    • Webストレージ上に保存できる。
    • アンインストールもメニューから用意にできる。
HTML5
  • オープンプラットフォームによるイノベーション
  • できる、できないの議論ではなく、妥協無く機能を実現する段階にある
  • ChromeWebStoreによるWebアプリケーションの新たな配信
Android

ティム・ブレイさん(Androidのえらい人)登場。

  • 概要
    • 何故、Androidなのか、googleが注力しているのか?
  • なぜモバイルなのか?
    • 6.8 billion humans
    • 4.1 billion mobile debice
    • PCベースのアクセスをモバイルからのアクセスが超えた。モバイルに大きな機会がある
    • AOLに比べて、i-modeのアクセスが増加ペースを上回った。
    • iOSはさらにその5倍以上の伸び率でアクセスが増えた。
    • Androidは、今のところiOSの伸びを上回っている。
    • モバイルの大きな可能性が読めるデータを提示した。
    • GoogleI/Oで展示されたAndroid端末
      • 90デバイス
      • 21のマニュファクチャー
      • 50キャリア
      • 49カ国
    • 来年の今頃にはもっと標準的な端末になるだろう
  • Androidの今後の期待できるアプリケーションのひとつがゲームだ
    • スペクタクルソウルズを「Samsung Galaxy Tab」でデモ。
  • Androidマーケットの新しい機能実装が続いている。
    • 音声検索
    • similerTab
    • AppMarketのコメント、エラー報告
    • ライセンシングサーバー →ライセンスチェック
  • Cloud to device messaging
    • Chrome to phoneインタフェース
    • 電話番号をクリックしたら、電話に転送する
  • Enterprise features
  • better security
  • remote wipe
  • MS exchange service
  • フォント
    • モトヤフォント
      • 無償提供された品位の良いフォントに入れ替え、日本語での高品位な表示を提供。
  • 日本のアプリ数は世界で5位、ダウンロード数は世界で2位
GoogleAppEngine
  • エンジニアが、システムを作るのに収集できるサービス提供
    • Easy to build,
    • easy to maintain,
    • easy to scale
  • App engine growing
    • 90K developers
    • 130K apps active every week
    • 5.5B pageview/week
    • 日本Appエンジンのアクセス数が世界2位
  • 成功事例
  • エコポイントシステム
    • ITマネージャの悩み
      • 製品管理、トラフィック、ライセンス・・・・。考えることがたくさんある。これを、AppEngineが支える。
    • DomainConsole
      • アプリケーションを一箇所で管理
    • IT予算の60%は保守である。
      • 新しい開発や、イノベーションに費やされていない。これら、オーバーヘッドを減らしていきたい
  • Googleは保守をサポートしたい。
  • Roadmap
    • full mapreduce
    • datasotore dump and restore
    • background servers reserved instance
    • realtime channel api
    • build-in OAuth & openID
    • Make you smile :)
  • Javapnese Developer community
クラウド時代のポータビリティ
  • データポータビリティ
  • APPポータビリティ
    • オープンスタンダードにこだわる
    • 別のクラウド環境への移行も容易にする。
  • Google Web Toolkit&SpringRoo


ベンさん登場

・SpringRooのGoogleAppEngineの活用デモ
 →GWTを使って、基本的なパッケージを導入していくことで、
  数コマンドでWebアプリケーションをサクッと作るデモ


Google日本語入力

及川さん登場

  • Input
    • Webアプリケーションが増えていくと、ユーザーとのインタラクションが増えてくる。ユーザーはキーボードや音声を使ってデータを入力していく。この入力にイノベーションの可能性が存在する
    • 日本語入力、非英語圏に関して、必要な機能が提供できているだろうか?
    • 今回のイベントでは、Google日本語入力の開発背景を説明した冊子を配布
  • 変換効率の高い、日本語入力を、他の分野にも拡大したい
  • Google transliteration」
      • まずはバックエンド公開。フロントエンドのJavaScriptエンジンは後日公開。
    • Google transliterationデモ
    • TransliterationAPI
    • GETを発行して、その結果をとってくる、シンプルな使い方。
  • Google日本語入力テクニカルイベント
    • コードリーディングを含めたイベント
    • 10/23開催(10/10締め切り)
  • クラウドは、単にデータセンターとして使うのではなく、さらに踏み込んだ機能を提供する。
GoogleDeveloeprDayについて

石原さん登場

  • DevQuiz
    • Applied: 4904
    • Passed: 1481
    • Best Score:41.94
    • Pass Score:23.22(SuperHacker)
  • Life cycle of developers
    • Googleでは、コードを書くだけではなく、レビューを通らなければ、世に出すことはない。コードだけではなく、コメントをいかにわかりやすくするのかが重視される。これを厳密にやることで、Googleはプロダクトの価値を上げている。
  • 潜在的に可能性のある人を招待するために、SuperHacker以外の枠を設けた。
  • GTUGなどのコミュニティによってGDDは支えられている。