プレゼントの箱を開けると自動でバースデーソングが流れる小箱の製作
秋月に電子オルゴール用のメロディICってのが売っていて、電池とスピーカーをつなげるとかんたんにメロディを流すことができます。しかも5個で150円とかかなりお買い得です。メッセージカードで音楽が流れるものがありますが、これをお手軽にいろんなシーンで活用することができます。今回、プレゼントボックスを開けた瞬間にバースデーソングが流れる箱を作ってみました。
こんなふうに動きます
以下、設計方法とパーツリストを挙げておきますので、是非チャレンジしてみてください。
目次
メロディICの制御
メロディIC(UM66T08LU)のデータシートを見ると、電源とGND、スピーカーに接続するだけでOK。
暗いところでは何も鳴らさず、箱を開けた瞬間にメロディICを動作させる
メロディICはつなぐだけで音がでますが、暗いところでは音を止めて、明るくなったら音を鳴らしたいと思います。
明るさの検知にはCdSセル光検知可変抵抗を用いました。
GL5537は室内ぐらいの明るさを検知すると、20~30KΩぐらいの抵抗になりますが、暗いと抵抗値が大きく(今回のは2MΩぐらいになる。)なります。これを用いれば、明るさの検知はできそうです。
次に、この光検知可変抵抗を用いてメロディICの制御をするのに、今回はPNP型トランジスタ(2N3906)を用いました。
回路図はこちら。
PNP型トランジスタは、ベースの電位を下げるとエミッタからコレクタに電流が流れます。逆に、ベースの電位が上がるとエミッタからコレクタにはほとんど電流が流れません。
光検出可変抵抗は、光を検知していない暗いときは大きな抵抗になるため、トランジスタのベースに流れようとします。このとき、コレクタからエミッタには電流はほとんど流れません。
逆に、光検出抵抗が光を検出すると、抵抗器の抵抗値が小さくなるため、抵抗器側に電流が流れようとします。このとき、トランジスタのベース電位が下がり、トランジスタのコレクタからエミッタに電流が流れます。結果、トランジスタのコレクタに接続されたメロディIC(ついでにLED)が動作します。
組み立て
上記原理に従い、ブレッドボードで組み立てます。
自動生成なので解りづらい・・・・。
実際の写真がこちら。
このメロディICは1.5V~4.5Vの範囲で動きます。
LR44のボタン電池(1.5V)一個でも動きそうですが、今回は動作確認用にLEDも動かしているので、3V出力ができるCR2025を選びました。百均で2個100円で売ってたものを使ってちゃんと動作しています。
動きが確認できたら、小さなケースに組み上げます。
今回、秋月でフリスクぐらいのサイズのクリアケースが50円で売ってたので、それに穴を開けて小さい電源スイッチをつけています。クリアケースだと光センサーを中身に組み込めて使いやすそうです。
パーツを並べてみた写真がこちら。
ユニバーサル基板はこのケースのサイズにあわせて割って削りました。
小さいですが足の数も少なくシンプルなパーツが揃ってるのではんだ付けも十分できる構成かと思います。
部品代は全部で450円ぐらいでした。
トランジスタとか抵抗とかまとめ買いして一気に5つぐらい作ると安上がりで済みそうです。プレゼント用のストックにいかがでしょうか。
パーツリスト
最後に、今回の組み立てに必要なパーツリストを載せておきます。