手紙

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

たった一つの事実が、ただ社会で普通に生きることから遠ざけていく。
非現実的ではない、普通の日常。その流れの中で、次々と起こるもどかしい現実が、心をゆっくりと締め付ける。「正々堂々に甘えている」なんて、すごく厳しいが、答えはその先にあった。
ラスト、無言の「イマジン」で、物語の全体重をかけられた感じ。
感動した。