チーム・ビルディング
関係を築き、コミュニケーションを促し、そして、成果を出すための考え方や着眼点、場を作るためのテクニックが満載。
これは使える。
チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ)
- 作者: 堀公俊,加藤彰,加留部貴行
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
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一見、平凡に思えるタイトルですが、「チーム」の意味が広い。
日ごろの会議はもちろん、プロジェクトの立ち上げの際の場作り、ワークショップや、地域の集まりまで。人とかかわることをすると、そこにはチームができる。
チームビルディングとは、プロセスのデザインです。
デザインには、材料とか道具、知識がたくさんあったほうが幅が広がる。
ここには、そのための知識・技術、そして事例がぎっしり詰まってて、自分の所属してる組織やプロジェクト、さまざまな活動の状況に合わせて、いろんなことに取り組むための強力なヒントになります。
たとえば、「準備編」
- 机、椅子の並べ方
- 人の集め方
- 部屋の作り方
といった、空間の演出から、場を作る技術を学べる。
次に、「実践編」
充実したアイスブレイクの事例集は、場面にあわせて使える。
といった、ビジョンや目標を分析・共有する技法の解説。
『ザ・ファシリテーター』で駆使されていた分析手法が、わかりやすく説明されています。
図や写真も多用されていて、わかりやすい。
後半には、いろんなシーンに合わせた各種技法の実践例が紹介されています。
「困ったチャン」の対処方法など、実際の場面でぶち当たりそうな面白いノウハウも。
「リーダーシップ」に頼ったチーム作りの本は山ほどありますが、メンバーの力を引き出し、チームを創っていくという、コミュニケーション重視の、新しいチームビルディングの形が、実践的な技法の習得を通して、はっきり見えてきました。