アインシュタイン丸かじり
- 作者: 志村史夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 新書
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めちゃくちゃおもしろかった!!
おそらく、相対性理論というか物理という学問を、最も「おもしろく」書いた本。難しいことは一切書いてません。あの不思議な相対性理論を、終始、わからせようとするのではなく、「こんなにすごいんだぜ!」って語り続けてる。次のページをめくるのが楽しみで、どんどん読めちゃいました。
「奇跡の年」に生まれた5つの論文を、物理学の変遷を交えながら、その奇跡っぷりを明らかにしていく。これまで常識と思ってて、体験でも間違いないと信じてた事象を、根底から覆す。ウソでも、こんなとんでもないことは思いつかない。それも、1年に5つ。まさに奇跡だ。
もうこのストーリを知ったからには、相対性理論に引き込まれざるを得ない。
- 時間と空間を独立に扱うことはできない
- 動いている物体の長さは運動方向側に縮む
- 動いている時計の時間は遅れる
- 動いている物体の質量は大きくなる
- 宇宙に光速を超えるものはない
- エネルギーと質量は等価である
どれも受け入れがたい、不可解な文だが、これは宇宙のあらゆる現象を説明できる、真理である。
特殊相対性理論をわかったような気になるポイントは「あること」を受け入れるだけだ。この「あること」は僕みたいなシロウトが説明すると、誤解を生むだけなので書きません。本を読みましょ〜。
#ま、この本はこんな感じでひっぱるから読まされるわけです。(^-^)
読み終われば、身の周りのもの、すべて「E=mc^2」に当てはめて、爆発的可能性を感じてしまいます。このシンプルな数式で宇宙の事象を表現してしまう。学問は最高の創作活動である。