若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

何故、若い人は辞めていくのか。
キャリアパスが描けないなど、多くの人が感じる社会への閉塞感の原因は?

年功序列が崩壊しているという認識が広まって久しいが、それにしがみついている人たちによる問題の先送りは、中途半端な成果主義など、今もなお、形を変えて繰り返されている。本書では「若者へのツケ」と呼ばれていて、例えば、年金制度の崩壊や、派遣社員の増加、仕事に病んだ30代たちなど、具体的なツケは、身近でもすぐに感じるものになっている。
これまで、高度成長の象徴だった年功序列の崩壊のプロセスがわかりやすく、具体的な例を挙げてまとめられています。

そのような状況の中で、我々はどのように考えていくべきか、何をするべきなのか。
じっくり分析して考える機会を得ることができました。

結末あたりにも書いてたけど、これ読んで絶望しか感じないようなら、これまでの価値観は捨てたほうが良いし、すでに考えてたこと、感じていたことと一致する人は、すぐに行動に移さなくてはならない。

この筆者が書いた、「内側からみた富士通成果主義」の崩壊」も去年読みました。この本は、「光文社ペーパーバックス」シリーズとかいう、英語まじりでとにかく読みにくい(←これは編集の問題。)のと、内容も結論がいまいちとか、ちょっと不満な部分もあったけど、自分の会社の課題と思い切り一致する点が多くて、非常に刺激的な内容だった。
それに対して、今回のは普通の文庫本で読みやすくなってるのと、内容に関しても考えが洗練されてて、より読む価値のある本だったと思う。課題の分析が社会の動向にも広げられてて、より一般的な話になってる。また、具体的な対処策(これが答えになるかどうかは別にして)も述べられてる。

とにかく、テンポも良いしわかりやすい。すぐ読めるし、課題のまとめにもなる。
さらに、考える・行動するきっかけになるかも。
ということで、良い本でした。