サラリーマンは2度破産する

サラリーマンは2度破産する (朝日新書)

年収700万、働き盛りの35歳、32歳の妻、3歳の長男、生まれたばかりの長女を持つ富山さん（仮名）。現在の貯蓄は600万。子供も生まれて、手狭になったので、ローンで3000万円のマンションを購入する予定。

一見、ふつーに見えるこの富山さんが、年2%の昇給を続けたとしても、何も考えずに暮らしてたら、一生に2度破産する。

別に、派手な事をやってるわけではない。子供達が大学まで進学したり、ごくたまに車を買い替え、いくつかの生命保険に加入しているだけだ。

いわゆる、普通のサラリーマンの5割が、この「病気」をその財務感覚に潜在的に抱えているという。

序章　あなたは２度破産する
第１章　どうしてあなたはお金が貯まらないのか
第２章　３０分でできて人生が変わるライフプランづくり
第３章　買うか、借りるか？どうするマイホーム
第４章　生命保険の見直し　プロのノウハウ
第５章　サラリーマンが収入を増やす最も簡単な方法
第６章　地道にコツコツ殖やそう―投資運用超入門
終章　お金の心配から自由になるために

非常に、具体的なシミュレーション、わかりやすい計算で、冒頭で紹介したケースのカラクリを説明してくれる。まったく、他人事ではない。
本書では、知らずのうちに発生する、お金の「無駄」を暴き、さらに、どうすれば貯蓄と言う「体力」を養うことができるかを、すごくわかりやすく、丁寧に解説する。

丁寧な解説に加え、説得力のある数値提示、さらには、秀逸な言い回しもたくさん。

• 家庭の経済力は「体力」である。きちんとトレーニングして、養えば、強みにもなる。
• 金持ちほど、無駄なことにお金を使わない。

「お金」に関する、必要な知識を、すごく広い範囲についてわかりやすく触れてくれている。お手軽ファイナンシャルプランナー入門って言えるかも。
こういった感覚の無かった僕にとっては、すごく勉強になりました。

先ずは知ること。
さらに、計画できるようになると、「リスク」は「強み」になる。