硝子戸の中

硝子戸の中(うち) (岩波文庫)

硝子戸の中(うち) (岩波文庫)

晩年の漱石が綴ったエッセイ集。

飼ってる猫と犬の話とか、手紙でのちょっとしたやりとりについて。子供のころを懐かしんでみたりするし、時折「死」について考え込む場面も。細かい出来事にいろいろ悩んでるナイーブな一面に親近感を覚えたりする。
1つ1つの短い文章から、いろんなイメージがあふれてきて、その時々に漱石が想った感情や時が流れ込んでくる。漱石の哲学と人格にそっと触れたような気分になれる一冊です。

あ、これって青空文庫で読めるんですね。。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/760_14940.html