「コト」を「モノ」にする。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、5/23に京都で行われた、
「プロジェクトマネジメントフォーラム2009」でのお話です。
「プロジェクトファシリテーション体験ワークショップ」では、PFPのスタッフとして、お手伝いをさせていただきました。ワークでは、KPTによるふりかえりや、ニコカレによるモチベーションマネジメントを通して、チームのコミュニケーション促進と生産性向上を体験してもらいました。
ワークショップでPFの効果を参加者のみなさんに体験してもらった後、参加者のみなさんと、PFの提唱者である平鍋さんも交えて、ディスカッションを行いました。
私は、ここでファシグラ(ファシリテーショングラフィック)を使い、みなさんの意見やディスカッションの様子をどんどん描いていきました。
日本プロジェクトマネジメント協会には、建築業界の方も多く、IT業界の中で議論しているだけではなかなか気づかないような視点の意見もどんどんでてきて、充実したディスカッションでした。
このディスカッション中で、参加者の方から、非常に良いキーワードをいただきました。
「コト」を「モノ」にすると見えるんだ。
ソフトウェア開発現場では、日々のタスクや、顧客の要求(こんな感じで動いて欲しい)、エンジニアの生産性やモチベーションといった、直感的に見えにくい対象を扱います。そして、見えないもののほとんどは「コト」であることに気づきます。
プロジェクトファシリテーションでは、「見える化」をすべてのスタートにしています。
ニコカレは、その日の手ごたえや気持ちの変化を何色かのシールで表現します。タスクは、カードにして、パッと状況がわかるようにする。ビルド結果をLED灯で知らせるようにしたり、ダルマに目を入れて目標を偶像化します。
見えないと改善ができない。
先ずは、個人個人、またはチームの内層に潜んでいる、身の回りの「コト」を、「モノ」にしてみることが、改善のヒントなのかもしれません。