LinuxCon2010/Ubiquitous Linux: The New Computing Fabric
Ubiquitous Linux: The New Computing Fabric
Jim Zemlin, Executive Director at The Linux Foundation
コンピューティングのビジョン
これまでのコンピューティングはMSが進化を牽引してきた。
20年前はMSのビジョンがシンプルだった。
- 「すべてのPCでMSのソフトウェアを動かす。」
このビジョンは21世紀では十分ではない。
今のLinuxのビジョン
Linuxは、単にデスクトップだけでなく、ロボット、スパコン、Facebook/Amazon/Googleなどのサーバー、すべてのコンピュータに搭載される。
Linuxはコンピュータのfablicとして機能している。
コンピューティングの未来がLinuxで作られている。
インターネットは10億人が接続している。すぐに20億の人が接続されるようになる。
自動車、アプライアンス、パイプライン、livestock・・・、これらすべてがインターネットにつながる。
(1)すべての端末にIPアドレスを割り当てられる
モバイル端末はもちろん、電球、あらゆるものがネットワークにつながる。これでトランザクションが増大する。ネットワークサーバーはより多くのデータをさばくため、より大きなストレージ、データマイニングのためのスーパーコンピュータが必要となる。
Linuxはこれらすべての土台になりえる。
Linuxはこのビジョンに最もマッチするOSだ。
モバイルOSとして、スパコンのOSとして、最も進化して普及している、
将来有望なアーキテクチャだ。
(2)Linuxはコスト削減に貢献する。
開発コストは機器が複雑になり、爆発的に大きくなっている。
イノベーションのためのコストが上がってきている。
最近は、携帯電話を平均14ヶ月しか使わないというデータがある。
これはメーカーに対して大きな開発プレッシャーになっている。
かつては、図の左側。
大きな開発コストをかけて製品を短いサイクルで作っていた。
これからは右側の図。
Linuxはコラボレーションで製品をつくっている。
開発コストを節約するだけでなく、新しい収入源が得れる。
Appstore、新しいサービスを作ることができる。これまでのクローズドなシステムではできなかったことだ。
新しい経済モデルができてきている。
Android、MeeGooのエコシステムに参加してる企業は増えている。
(3)クローズドからコラボレーションへ。”
PCクライアントのあり方も変えている。
これまでは、PCがインターネットにつながっていた、
2010年を境に、車、モバイル、家電、すべてがインターネットにつながる。
キラーアプリはインターネットだ。
牽引していた企業も、ハードメーカーだった。
これから牽引するのは、Linuxだ。
メーカーがLinuxを使い、市場を作る。
AmazonはLinuxを使い、クラウドプラットフォームを作った。
Googleは、Linuxコミュニティに許可を得たわけではないが、Androidを普及させた。
(4)IT産業自体がサービス産業に進んでいる。
「FREE」
ソフトウェアの無償化だけでなく、ハードウェアも無料になるだろう。
Kindleは100ドルぐらいになった。
アメリカのT-mobileではPCを無料で配っている。
T-mobileは1ヶ月50ドルの無線プランで儲けている
エンタープライズIT企業はこの動きに向かっている。
ITセクターで急成長している企業は、サービスとして利益を得ている。
エンタープライズの分野でもこの動きが顕著だ
Amazon、salesforce.com・・・
サービスを考えさえすれば、Amaoznのサーバーを使ってスタートアップすればよいので、コストが少ない。成功すればサーバーを増やせばよい。
Amazonは新しいことをやったわけではない。Linuxを使っただけだ。