関係を発見する編集法
FAJフォーラム2007レポートその1。
松岡正剛氏による基調講演、『関係を発見する編集法』。
「編集(editing)」というキーワードを中心に、「創出」を行うための場作りについてのお話。日本人は歴史的に、「負からの創出を得意としている。」という話に目が覚める思いがした。無限のイマジネーションが、日本の持つ最大の資源なのです。
以下、話のポイントだけ。
・関係を発見する編集
- ファシリテーターは「間」をプログラミングする。「間」とは、境界である。ちがいを発見し、それをつなぐ。
- in/outでの違い
- 機能・才能の相似性を探す。特徴を活かし、ゲームメイキングすること。
- 目的へのプロセスをマッピングする。
文脈を生成する編集
ファシリテーターは文脈を生成する。文脈とはコンテキストであり、生成とは、創発である。
- 物語の想定
物語には「原型」が潜む。
原型は共通認識であり、伝える情報の分量を最適化する。
メディア(紙やパワポ)を使った表現能力
- ルル3条
ルール,ロール,ツール
日本的な価値創造の方法
- グローバルな方法に無理に合わせることは無い。地域性が重要。
- 日本は過去、負の状態から数々の創出をしてきた。
- 日本の神はマイナスの価値を背負っている場合が多く、そこから正にする。
- 「わび・さび」は、ネガティブな状態からコミュニケーションを創出ている。
- 「あはれ」から「天晴れ」というコンセプトに転換した
- 「はかどる」よりも「はかない」ことに文化を見出す能力
- 日本の神はマイナスの価値を背負っている場合が多く、そこから正にする。
- 負の状態に目をそむけてはいけない。そこから価値が生まれる。
※発散しまくってるマインドマップはこちらに貼りました。
http://rotary-power.homelinux.net/wiki/index.php?FAJ%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%E9%A5%E02007
柔らか頭でアイデア噴出ワークショップ♪
FAJフォーラム分科会(1日目)のレポート。
松山真之介氏による『柔らか頭でアイデア噴出ワークショップ♪』に参加させていただきました。タイトルは軽い感じですが、すごい充実した内容です。まさに、アイデア噴出のテクニックが満載!
自己紹介
参加してる人の職種は、ほんとにバラバラ。
アイデアとは?
- ひらめきは、記憶の海に眠っている。
- 脳の中に潜んでいる知識、経験、記憶が何かの刺激で作用し合って、ひらめきが生まれる。
- アイデアとは、既存の要素(知識,経験,記憶)の、「新しい組み合わせ」以外の何者でもない。
チーム名を決める
貯金箱でアイデア”Moso”練習
- いろんな貯金箱を考えます。A5の紙に1枚に1つ。5分で20個作る。
(例)「ラッキー貯金箱」
- 終わったら、机の上に全部広げてみる。ワーク参加者全員で、すべての机を回り、
をつけてまわる。
- 自分の席に戻り、貯金箱アイデアに対する反応を確かめる。
アイデア評価の方法として使えそう。
何故か、私のテーブルは「アルゴリズム貯金箱」が好評でした。
エンジニアの参加者は僕だけだったのに。。
MeetTheWord
(形容する言葉)+(名詞)→「こんなふうにできたら面白い」
を探す。
- グループメンバーで、形容する言葉を考える人と、名詞を考える人に分けて、ひたすら言葉を列挙する。(2分間)時間がきたら、むりやりくっつける。
- むりやりくっつけてできたものの中で、いちばん面白そうなものを発表!うちのグループは、『もちもちした自動車』でした。普通に考えただけでは、思いつかないものが発見できます!
TurnOverTheWorld
(常識)→(逆)=それってこんな風にしたらいけるかも!
- 時間がなかったのでスキップしました。常識を覆すと、意外と良いものが見つかるかも。今度やってみたい。
言葉の定義
- 同じような意味を持つ言葉でも、定義を変えると、その言葉の持つ効力がかわってくる。
(例)
「ビジョン」とはワクワクする言葉である。
「目標」 とはハラハラする言葉である。「改革」とは自分は変わらなくてもいいこと
「変革」とは自分も変わらなくちゃいけないこと。
- グループメンバー全員で2分間考えて、グループでいちばん面白いのを発表する。
- うちのグループの発表はこちら。
「報告」とは、後で責任を回避する方法。
「相談」とは、事前に責任を回避する方法。
→たしかに言葉の効力が広がります。
MosoSheet − お題:お弁当
- JALの「空弁」を越えるものをデザインする。もしかしたらほんとにJALから売り出せるかも・・・
- ワークで、これまでやったアイデア抽出法を活用し、弁当の名前、コンセプト、マーケティングのプレゼンまでを考え出す。
- ウチのグループは、こんな弁当を考案。
『歴弁(れきべん)』
-日本の歴史にちなんだ(偉人の好んだ)メニューを
取り込んだお弁当のシリーズ。
-弁当に歴史という物語を織り込む。
さらにヘルシー志向。「脳」と「からだ」を活性化!
- 企画も行う。ここでは、マトリクスの図示に絞る。
- うちのチームは、縦軸に「ターゲットの絞込み」、横軸に「こだわり」をとり、他のお弁当商品との対比を洗い出し、市場での商品力をアピールしました。
- グループ発表でわがグループは審査の末、見事2位をゲット!商品の『カレーでスカイ』をゲットしました!
前半のワークをいかし、アイデアはざくざくでてきました。
他のグループの発表も面白く、ちょっとしたアイデア創出のテクニックを知ることで、議論が非常に創造的になることを体験できました。3時間半のワークショップでしたが、内容も充実してて、あっという間に終わりました。
ファシリテーションスキルが一気に2,3個レベルアップした感じ。
会社とか、PFPとかでも是非やってみたいと思います。