葉隠入門
いきなり何読んでんだと思わないで下さい。
テキトーに読んでます。
確かきっかけは、去年読んだ、『新書365冊』で、あたりまえのように名前が出てくる『葉隠』。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」
で有名な、武士道を説いた書です。
・・・ということを、全然知らなかったので読んでみました。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1983/04
- メディア: 文庫
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解説書は結構たくさんあったけど、どうせなら面白そうなのがいいやということで、三島さんのをチョイス。
『葉隠入門』は、三島さんの鋭い視点で、なおかつ丁寧に説明されています。非常にまとまっていて、非常に広い範囲で書かれた葉隠が自然に読み取れる。
『葉隠』は、戦争のときは玉砕を推奨する理由になったり、なんか気合の入ったこと書いてそうだったとかいう誤解もあるらしい。そんな先入観を少しでも持ってたら、きっと良い意味で裏切られる。
生き方の美学である。
武士だけに読ませとくなんてもったいない。現代の奉公人《サラリーマン》も読むべきだ。
言及してる範囲も非常に広い。仕事に対する心構え、部下の使い方、人間関係、身なり、日常生活、恋愛まで。それぞれに対して気持ちいいほどバッサリと、武士道な見解を示してくれてる。三島さんの解説・ツッコミ、現代での活用方法もいい。
僕は、日本人の倫理観は未だ武士道が根底にあると思っている。
現代でも全然通用する考え方である。
迷ったときは読み返そう。