全国ファシグラ名人道場
FAJフォーラム2007分科会(2日目)のレポート
《ファシリテーショングラフィックス》
「全国ファシグラ名人道場」
〜あなたはどの名人に弟子入りしますか?〜
同タイトルの本を読んで以来、すごく身につけたいスキルの一つだった”ファシリテーショングラフィック”(以下、ファシグラ)。この分科会は迷わず申し込みました!
3時間の分科会は、「道場」というだけあって、非常に実践的な内容でした。
絵や、単語を書く練習に始まり、名人のファシグラ模写を2セット、そして最後に、ファシグラ実習。『守・破・離』の『守』に絞るという方針の通り、先ずは名人のテクニックをしっかり学ぶことができました。
以下、ワークの内容とポイント
グループは、くじ引きで決定
テーブルには「プロッキー」6色セットが全員分用意されています。
ファシグラの説明、名人の紹介
ファシグラ基本練習
サクサクと切り替わるスライドをパッと観て、それを紙に反映させる練習。慣れると効率的にできるようになりそう。
- 字を写す
スライドに出てきた文字をひたすら紙に書き写す。
→素早く言葉を紙に反映できるか。
- 画面に出てきた絵を書き写す
スライドに出てきた絵(図)をひたすら紙に書き写す。
- 絵→単語
スライドに出てきた絵を単語に変換し、紙に書いていく。
→抽象的な絵はなかなか難しい。
- 単語→絵
スライドに出てきた単語を絵に変換し、紙に描いていく。
→人それぞれ。いかにシンプルでわかりやすい絵を描けるかがポイント。
- 情報伝達&自己紹介
単語、矢印、絵、記号を使って、『最近、楽しかったこと』を表現します。
→グループで自己紹介をしたあと、この紙をメンバーに観てもらい、ストーリを当ててもらう。自分のも伝わったし、他のメンバーの人のも意外とわかりやすかった。
ファシグラを観る!
- 部屋の中央で、ある議題を設定した、疑似的な会議が行われます。各グループに就いてくれた名人は、その会議を模造紙にファシグラしていきます。グループメンバーは、それを自分の模造紙に”そのまま”描き写します。
- そのまま描き写すという作業なのに、やる人によって、出来上がりの印象がバラバラ。
時の太さ、空間(スペース)の取りかた、絵の仕上がりが主な差。
特に、空間の取りかたは、議論の流れに応じてどう展開していくかが
レベルの差として現れるように思う。
- これを2セットやりました。
「プロジェクタ購入会議」
「社員旅行の検討会議」
2人の名人の写しをやったわけですが、全然違います。
それぞれ、名人の流派があります。
*スピード、時系列に会議を追うことを重視し、色をそれほど使わない名人。
*色をたくさん使い、ポイントを印象付けることを得意とする名人。
*スペースのとりかた(区切り方)のバリエーションが豊富で、
議論をうまく整理するのが得意な名人。
→メンバーは、名人の写しが終わった後、それぞれの違いや、
流派の特徴をディスカッションします。
→いろんな描き方を体験し、自分にあったスタイルがみえてきました。
ファシグラ実習!
- 部屋の中央で、ある議題を設定した、疑似的な会議が行われます。最後は、名人のみなさんが「ファシグラに欲しいツールは?」という議題で、それぞれのおススメツールを議論。参加者は、その議論をファシグラします。
- 私は、師匠から学んだ、「スピード重視」のスタイルで、シンプルかつ、見やすいものを重視して描いてみました。全然ダメでしたが、今日、学んだことを使って、少しはグラフィカルな、印象の残る描き方ができたと思います。
- 全員が描けたら、他の参加者の結果を見て周り、コメントを付箋で貼っていきます。気づきをもらった。
まとめ
名人の方々は、スピード、表現力ともにすごいテクニックの持ち主ばかりでしたが、それぞれの個性があります。すぐに盗めるものもあれば、センス、練習量を問うものも。これから自分でやっていく上でも、名人のやりかたを参考に、自分の「流派」を確立することが大切でしょう。
とにかく、ファシグラを磨けば会議が楽しくなる。素敵なスキルです。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)
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