プレゼンテクニック基本の基本

今日は、FAJ関西定例会に行ってきました。
テーマは、

ファシリテーターに必要なプレゼンテクニック基本の基本」


プレゼンのテクニックとか、表現方法を学ぶ勉強ではなく、もっと前段階。準備とか、心構えという、まさに基本を体験するワークショップ。

相手の知りたいことは何か、相手は誰か、という目的の部分や、
あらゆるシチュエーションでのポイントの絞り方などを考えます。
ワークでは、聞き手側が聞きたかったことを予め書いておいて、話して側が実際に説明したこととの差分を確認して、気づきを得る練習もできました。

FAJの定例会には、プロのファシリテーターや、プレゼンをお仕事にしてる方もたくさんいるので、テクニック的なお手本もたくさん見れるのですが、やはり目的・考え方という「基本」の重要性を再確認できる良い機会になりました。


ワークショップのフローと気づきをまとめました。

自己紹介

簡単な自己紹介のアイスブレイクです。

  • unoカードが配られる。
  • unoカードは、同じ数字が2枚ずつ、2色混ぜられています。同じ番号の人同士で、制限時間内(2分間)自己紹介。
  • 自己紹介は、名前だけでなく、ここ1-2週間であったお話を交えます。


ここで、制限時間は「2分」とだけ伝えられてて、2人でどう使うかは、あえて指示されていませんでした。私と、ペアになった方両方とも、1人2分使って良いものと思い込み、1人はほとんど自己紹介できませんでした。
この失敗は、他のペアでもたくさんいて、「伝えること」が難しいということをあえて体験するためのネタふりも兼ねていたみたいです。

導入ワーク

自己紹介が終わったら導入ワーク。
これまで受けてきたプレゼンについて、良いやり方や、印象に残ったポイントを考えて、グループ内で共有する。

  • 3分間、プレゼンの良い行いを付箋にひたすら書き出す。
  • グループ内で見せ合い、共有する。
  • グループ同士で、どんなポイントがあったかを説明する。


ここでは、次のようなポイントがあげられました。

    • 声が大きい
    • 聞き手のニーズに合った説明
    • 自信ある
    • 笑いをとる
    • 場作り
    • 要約力
    • メリハリある、ゆっくり話す
    • ストーリ性ある組み立て
    • 例え話、具体例がわかりやすい
    • ビジュアル、アクション


プレゼンは双方向コミュニケーション。一番大切なのは、「正しく伝わっているか」です。プレゼンには、表現方法や事前準備など、気になることはたくさんありますが、テクニックだけでは意味がありません。

プレゼンのプランニング

プレゼンに望むには、次のことを考えるのが基本になります。

  1. 目的は何か
  2. 伝えたいことは何か
  3. 聞き手は誰か

特に、今回のワークで重点的に取り組んだのは、「聞き手の分析」限られた時間で、相手に的確に伝えるには、ポイントになります。

特に、専門用語がどの程度通用するか、使える事例の使い分け、キーパーソンの存在が具体的な要素です。



「伝える」ワーク

ここのワークでは、テーマを決めて、時間内にプレゼンします。相手に自分の伝えたいことがどの程度伝わるかを確認し、自分のプレゼンの改善点について考えます。

  • 2人ペアになる
  • 話し手と聞き手に分かれます。
  • まずは、話し手が、これから話す「テーマ」と、伝えたいポイントを紙に書く。相手には見せない。
  • 話し手が、聞き手に対して3分間プレゼン。
  • 聞き手は、話し手の伝えたかったポイントを書き出す。
  • 終わったら、話し手の話したかったことと、聞き手のポイントを見比べる。

私は、「寒天作り」をテーマに設定し、

  • 寒天作りの目的と効果
  • 作り方
  • よりよい寒天素材を!

というポイントを設定し、説明しました。
話したいことは一通りお話したのですが、どうも寒天作りの目的と効果を楽しく話しすぎてしまい、「作り方」のポイントの印象が薄れてしまい、聞き手の方のポイントから漏れてしまいました。
強調の仕方のポイント設定と、強調の仕方に気をつけます。

他のグループの結果

伝わったことと、伝わらなかったことを、他の人と共有しました。

  • 伝わったよ!
    • 伝えたいポイントをまず、冒頭で明確に提示する。最初に「3つ」とか。
    • キーワードを示す。
    • 全身から熱意が感じられた
    • イメージが沸く話し方
    • 自己紹介を利用した(情報収集)
  • あかんかった
    • 思いつくまま
    • 時間切れ
    • さらっと言いすぎ

ライフカード」プレゼンワーク

最後のワークは、実際にシチュエーションの書かれた「ライフカード」を与えられ、プレゼンするものです。

  • グループでプレゼンする側(1人)と、プレゼンを受ける側(2人)に分かれる
  • プレゼンする側には、「ライフカード」が配られています。
    • 営業が販売店に○○を取り扱ってもらうためのプレゼン
    • 販売担当者がお客様に○○を買ってもらうためのプレゼン
    • 売店の企画マンが、上司に○○の許可を得るためのプレゼン
      • ※○○は、会場にある文房具や、椅子など、自分で選べる。
  • プレゼンする側は、「ライフカード」のテーマを説明します。
  • プレゼンを受ける側は、そのテーマについて、聞きたいポイントを紙に書いておきます。紙は隠しておきます。
  • プレゼンする側が3分間説明。
  • 聞き手は、聞きたいポイントが説明されたら、チェックする。

終わったら、聞きたいポイントが説明されたかどうかを確認し、いかに、聞き手のニーズに応えれているのかを知ることができます。


私は、RHODIAをお客様に販売する店員をやってみました。
RHODIAのことなら、いくらでも話せるつもりでしたが、買ってもらうという状況では、うまく説明できなかった。事前に伝えたいポイントをまとめておいて、そこを的確に伝える練習がいりそうです。

ふりかえり

グループで、1日の気づきを3つのポイントでまとめました。

  • 想い
    • ストーリの組み立て
    • イメージを伝える
    • 聞き手に共感を促す
  • 相手のニーズ
    • 分析
    • 情報をつかむ
  • 目標の明確化
    • ポイントを絞る
    • ゴールの明確化

懇親会

懇親会はチサンホテル神戸で食べ放題。
2日前に引き続き、お腹いっぱいです。