ファシグラを現場で活用するための5つのステップ
議論を描く技術「ファシリテーショングラフィック」。
日ごろの会議や打ち合わせでの議論を見える化するための技術で、このスキルを身につけると不毛な空中戦の議論をなくすことができます。
ファシグラのやり方については、書籍*1や各地で行われている勉強会*2に参加してみると、実際に体験しながら学ぶことができます。
しかし、いろんな本や勉強会でファシグラを知って現場で使ってみたいと思っても、うまく導入できないという話もよく聞きます。
特に、いきなり「ファシグラやります!」ではうまくいきません。
ファシリテーショングラフィックって言葉も知らない人がいる可能性がありますし、その目的が伝わらないまま使っても、十分に効果が得られないことも多いです。
ということで、私がいろんなところでファシグラをやってみた中で思ったファシグラ導入の5つのステップをまとめてみました。
私もまだまだ修行中の身なので、最終ステップまで到達できていないのですが、考え方の一つとして参考にしてもらえると幸いです。
【Step1】最初はひっそり
- 日頃のメモ
- セミナーレポート
- 席でのプチ打ち合わせ
いきなり模造紙にプロッキーで!とあせらずに、手元で簡単にできることから使ってみます。
「見やすい字を書く」「基本図形を身につける」「空間のデザインを心がける」などの、ファシグラの基礎は意識しましょう。
【Step2】確認に使う
- 「ここはこういうことでよろしいでしょうか?」
会議で意見が合わないところや、議論が迷走しているシーンで、ホワイトボードなどにイメージを書いてみる。
- 「まとめるとこういうことになります」
最後のまとめでファシグラしてみる。
日ごろ手元で練習して身につけたファシグラの基礎(Step1)を心がけましょう。
【Step3】議論を始める前のテンプレートに
会議のテクニックとしても有効です。
表や図のバリエーションが多いと、効果が増します。日ごろから練習しておきましょう。
【Step4】自然なファシグラを心がける
- 最初から「この会議ファシグラします!」はNG!
- 自然な流れで書く
- 時と場合に応じて
- 空気を読む
- 究極は自然なファシグラ
このステップに来る頃には、現場にファシグラが浸透しているはずです。
自然に書いて、活用する雰囲気を作りましょう。
【Step5】流派を持つ
- メンバーのイメージが一致する書き方を探求する
- 職種、その場に応じたフォーマットを選べる
- 要約力を身につける
- 場を作る
- 独自テクを編み出す
こうなったら、是非ブログなどで共有してくださいね。