AgileJapan2010:DAY2-キーノートセッション「アジャイルの現状と未来、次に来るもの。〜リーン開発への展望〜」
DAY2のキーノート、Alan Shalloway氏の話。
アメリカでのAgile
leanの先にある、価値の流れを作って、顧客への価値の流れを作る。
AgileではKanbanがはやっている。
看板に付箋を張って、価値の流れを作る。
- Lean&Kanban 2009 Miami
- UK Lean & Kanban conference
アジャイルの歴史
- Agileはステージを繰り返していく活動。それをチームレベルで繰り返していく。
- ソフトウェア開発は、歴史を繰り返している。
マネジメントが硬いもの、やわらかいものを行ったりきたりしている。
アジャイルはいいものだが、構造が無い。
第1世代の方法論
- XPは技術的アプローチ
- developerにフォーカス。
- XPには、顧客という言葉がたくさん出ているが、開発者にとどまる。
- Scrumはプラクティスベースの方法論で、導入しやすい。
- マネジメントとチームを切り離す方法論
- チームと、その顧客重視
- Scrumはひとつのプロジェクトにフォーカスしている。
- 足りないもの
- 企業で一貫したビジョン。暗黙知にとどまっている。
早く提供する=遅れをなくす
- 効果的に早く動くということは、Delayがない
- どうやったら早く前に動けるのか、何が我々を遅くしているのかを見つける。
- ソフトウェアはクリエイティブなものだが、ルールがある。
- ルールを守るということは、開発を阻害するものではない。
- リーンは、その仕組みを提供する。
- 人に間違いを見つけるのではなく、システムの問題を見つける。
リーンの原則
- 「Work-In-Progress(WIP)」
- 仕掛かりに着目する。
- 生産性に焦点を当てると、逆に遅れが生じる。
- 「忙しい」というのは、生産性が高いのではない。
- 開発者は、開発しているときに、マネージャーを待たせている。
- 人を忙しくするのがマネージメントではない。
- 遅れをなくす、無駄をなくす。流れを作るのがリーンである。
- もし、何かが出てくるのが遅れているのであれば、何かを待たせている。
- いらないものを作らないようにする。
- リーンでは、無駄取りというが、本質は、無駄なものを作らないようにする。
- 要求の再確認、バグさがし、統合時のエラー。
- これらは、本来やら無くてもいいこと。この無駄な作業に時間をとられてないか。
- 生産性に注目するのではなく、遅れを作り出してる仕事を減らすことだ。
- Scrumではこれをやってる。
- ひとつのチームでうまくやっても、他のチームではうまくいかない。
- エンタープライズレベルで、全体のバリューストリームで考えると、チームに降りかかる無駄をなくす。それが、管理者の役割。
ビジネスケーパビリティの分割
- Epicはテーマ、MMF(MinimamMacketableFeature=最小顧客価値)への分割。
- 分割したものも、ビジネス価値につながるようにする。これを統合して、リリースしていく。
- プロダクトの中から、最も重要なものを先にリリースしていく。
コーチングと教育をすることがマネジメント。
- これが、生産性を最大限に高める。
- 実は、デミングが60年前に日本に伝えたこと。
- フローを作ること、チームをモチベートすること。障害を取り除いて、流れを作ること。
- Kanbanは仕掛品を見えるようにする。