アルゴリズム・サイエンス:入口からの超入門

まさに、アルゴリズムの「入り口」はこうあるべきという教科書。

1. 数式における括弧の威力
2. 変数の威力
3. プログラムの威力
4. コンパイラの威力
5. ループの威力
6. 配列の威力
7. データ構造の威力
8. 分岐命令の威力
9. 再帰の威力
10. 2分探索の威力
11. 乱数の威力
12. 計算幾何学の威力

アルゴリズムの必要性とその効果、数学的な裏づけがしっかりと解説され、理解に必要なステップが的確にまとめられている。
さらに、各章の最後には、「著者の独白」という節が設けられており、その章で伝えたかった、書き手の想いまで伝わってくる。

そして、演習問題が良い。
しっかり考えさせられる問題も多く、本書の内容を定着させるだけの適切な分量。じっくり読んでみたが、久々に「学んだ」という充実感が得られた。


ソフトウェア・エンジニアとしては、確実におさえておきたい内容。

シリーズとして、「アルゴリズム・サイエンス:出口からの超入門 (アルゴリズム・サイエンスシリーズ 2―超入門編)」もある。これとあわせて、会社で勉強会とかやってみよう。