超小型電子オルゴールの製作
最近は表面実装に手を出したりして、半田付けが辛いものを扱ってました。今日は気分転換に簡単なものを作ってみたいと思います。
以前、プレゼントの箱を開けると自動でバースデーソングが流れる小箱を作りました。今回はこの小箱をシンプルに音楽を流すだけのものにして、ちょっとした小物としてプレゼントできるようなものを作りたいと思います。
目次
こんなふうに動きます
動作ムービーはこちら。
回路図
まずは回路図です。
使用したオルゴールIC「UM66Txxシリーズ」のリファレンス回路に、スイッチとLEDを追加したシンプルなものです。
スピーカーは小型の圧電スピーカーであれば何でもOKです。
LEDは何色でもOKですが、ケースが小型なので、直径5mmのLEDはちょっと厳しかった印象です。(結果、足を曲げて収めました。)直径3mmのLEDかチップLEDが用意できれば、そちらのほうが良いでしょう。
回路図データはgithubに公開しています。
小型電子オルゴールの筐体
セリアで4個100円で売ってた、超小型小物入れを使いました。
コイン電池(CR2032)の電池ケースがちょうど入るぐらいの透明のプラスチックケースです。この電池ケースの裏側に部品を実装できれば、とてもコンパクトで丈夫な電子小物ができそうです。
今回の部品が収まるケースであれば何でもOKです。フリスクケースや、ラムネのケース、その他お気に入りのかわいいケースなどに入れてみても良いでしょう。
入れ物が決まれば、ケースにあわせてユニバーサル基板を用意します。8×5の穴があれば電池ケースの端子とあわせて、今回のパーツがちょうど実装できましたので、必要な穴を残して、ケースに収まるように周りはニッパーなどでカットしてください。角はヤスリで削ります。
ケースの加工とユニバーサル基板への実装
部品が用意できたら、基板への仮実装と、ケースの加工を行います。
基本的な加工は再生ボタンの穴のみですが、音を大きく聞こえるようにするために、スピーカーが出てくるところにも穴を空けておくと良いでしょう。
今回、台座から1センチのスイッチ高のある背の高いタクトスイッチ(TVDP01-G73BB)を再生ボタンとしました。電池ケースの裏側にユニバーサル基板を実装すると、ちょうど良い高さに頭が出てくれそうです。
スイッチをユニバーサル基板に仮止めし、穴を空けるポイントに印をつけます。
穴を空けるポイントを決めたら、ピンバイスや電動ドリルで少し広めの穴を空けます。
今回使用したスイッチは直径4.5mmぐらいだったので、直径5mmの穴を空けました。
ケースが準備できたら次はユニバーサル基板への部品実装です。
シンプルな回路のため、8x5の穴にジャンパピンなしで並べられました。
参考に裏表の実装写真を載せておきます。
ユニバーサル基板への実装ができたら動作確認です。
直流安定化電源が無かったら電池を接続しても良いので、スイッチを押したら音が鳴ってLEDが点くことを確認します。
メイン基板がうまく動いたら、裏側に電池ボックスを実装します。
予め基板に電池ボックスの端子が出てくるところをマーキングしておけば確実でしょう。
ケースに入れて完成です。
まとめ、今後の活用
回路もシンプルで全体的に小型なので、好きな小物入れやアクセサリに組み入れることができます。また、今回はLEDを光らせたので3VのCR2032電池を使いましたが、このメロディICは1.5Vから動作するので、LR44などのより小型な電池に置き換えることも可能です。ちょっとしたスペースがあればメロディを流す機能をつけれるので、活用範囲が広がりそうです。
部品リスト
最後に、今回の作品を作るのに使った主要なパーツリストです。
・三端子メロディIC
・圧電スピーカー
・タクトスイッチ
・ボタン電池ホルダー
・コイン電池
- ユニバーサル基板
- 抵抗
- LED