DevKan2009に行ってきた

DevKan2009に参加してきました。

DevKanとは、開発を楽しもうというエンジニアの集まりの関西版ということらしいです。

DevKAN2009MIRAI 〜開発の明日について話し合おう!〜

内容:
13:30 受付
14:00 オープニング
14:10 講演
SIerからインターネットベンチャーへ 〜転職Before After〜」
デベロッパーの立場から (株)はてな 栗栖義臣さん
14:40 講演
「ユーザ要求の向こう側にあるもの」 ユーザの立場から 前川哲次さん
15:10 講演
「いまこそ、開発者の愛について語ろう」 マネジメント・リーダの立場から (株)永和システムマネジメント 岡島幸男さん
15:40 休憩
15:50 ライトニングトーク
16:30 休憩
16:40 参加者同士での対話セッション(ダイアログ)
17:40 エンディング
17:50 終了

このイベントの盛り上がりは、いろいろとまとめるよりも、twitterのタイムライン(#devkan)を見てもらえると一目瞭然です。

 http://twitter.com/#search?q=%23devkan


実は、参加前はイベントのテーマ自体にちょっと抽象的な印象を受けてしまっていて、あまり乗り気がしなかったのですが、行ってよかったです。
刺激になるお話がたくさん聴けましたし、自分が日ごろから疑問に思ってたことも参加者のみなさんとじっくりディスカッションできました。

以下、メモした項目です。

DevKanについて

  • 今回の運営をしてくださった「DevLove」は開発を楽しむエンジニアの集まり
    • こういう議論の場に”Love”とかの単語を持ち込むのは個人的に好きじゃない(参加を悩んだ理由。)のだけど、エンジニアは開発を楽しむべきというコンセプトはすごくいい。

SIerからインターネットベンチャーへ 〜転職Before After〜」デベロッパーの立場から (株)はてな 栗栖義臣さん

  • id:chris4403
  • 転職をきっかけに、いろいろ考えて、行動している様子が伝わってきた。
    • 決して、すごいことやるんじゃなくて、楽しそうな方に向くことが、結果につながってると思った。
    • いろいろ考えるよりも行動してみること。
    • いい話聴けた。
  • はてな」はやっぱり面白そうな会社。
  • 僕も楽しいと思うことにもっと挑戦しないと、と思った。

「ユーザ要求の向こう側にあるもの」 ユーザの立場から 前川哲次さん

  • タイトルにある「ユーザー」ってどこを指しているのかが気になった
    • 参加者同士のダイアログでディスカッションすることに。(詳細はあと書く。)
  • ”role”について考えてみる。
    • 理論的BackGroundや実践。
    • 要求の下層にある、「欲求」や「欲望」
  • 上質世界(クオリティワールド)
    • 選択理論における理想、欲求、欲望。
    • 人は、傾聴する人を上質世界に引き入れる傾向にある。
  • 相手の上質世界に入るには、どのような行動をとるべきかを考える。
    • 相手の言葉で話す。
      • PMBOKの知識エリアでAgileを話す。
      • CMMIと絡めてScrumを話す。
  • 同じもの(ゴール)を見ていても、視点(ビュー)が違うのは当たり前。
    • そこにあるのが「主観」。主観が熱を生む。

「いまこそ、開発者の愛について語ろう」 マネジメント・リーダの立場から (株)永和システムマネジメント 岡島幸男さん

参加者同士での対話セッション(ダイアログ)

IT業界でいろんな意味で使われる「ユーザー」という言葉には以前から違和感を感じていました。
一般的には、メーカーで商品を開発している場合は製品を買って使ってくれる人を指しますし、何かの業務システムではそのシステムを使ってくれる人を指します。しかし、ある人材派遣業の会社で、派遣先の部署をユーザーと呼んでるという話も聞いたことがあり、これにはかなり違和感を感じました。他にも、時と場合によって、いろんなものが「ユーザー」と呼ばれます。その人たちの仕事にお金を払ってくれている人を全部「ユーザー」にしてしまって、ごっちゃになっているのが、この言葉に対する違和感なのかもしれません。
最近の製品開発やシステム開発は、広いネットワークや様々な業種・サービスにつながったりして、システム全体が大きくなり、利害関係者は多岐にわたります。関わる会社も多くなり、複雑な階層ができてきます。「ユーザー」がとらえどころの無いものになったのは、こういった背景もあるのかもしれません。

さて、こういった疑問を日ごろから感じていたので、今回のDevKanで「ユーザ要求の向こう側にあるもの」というタイトルが出てきたので、思わずディスカッションのネタに挙げたのですが、問題提起してみると、同じテーブルにいた広い業種の方々からいろんな意見を聞くことができて有意義でした。

ファシグラした結果がこちら。

複数人でいろんな方向から描いてるのでまとまってないですが、短時間ながら活発な議論が行われた様子を読み取っていただけるかと思います。

この内容は、後日まとめてエントリを書きたいと思います。

最後に

DevLoveのみなさま、講演していただいた皆様、そして参加者のみなさま、今回はすばらしいイベントをありがとうございました!