知的生産ワークアウト

著者の奥野宣之さんから献本いただきました。

読んでてふと気づいたのですが、「仕事術」的な本はしばらく手にとってなかったと思います。
メモの使い方とか文具の使い方とかすぐに試せて楽しいし、何より読みやすいものが多い。仕事帰り(疲れているとき)に電車で読むのとかは結構好きだったりします。
ただ、最近は世間でもそうした部類の本が売れてしまうのか、方法論だけに走ってしまって、目的意識の低い本が量産されてしまったように感じます。それほど意識したわけではなかったのですが、私自身、自然と読むのを避けるようになっていたように思います。

そんな中、今回いただいた「知的生産ワークアウト」は、普通のサラリーマンからベストセラー作家になった筆者が、どのようにして知的生産性という牙を磨いたのか、自分を分析することでまとめられた本であり、ある意味正直な本。
手段が目的に置き換わってしまっているような、仕事術本とは違う印象を受けました。

紹介されている考え方、コツは身の回りのほんの小さなことですが、方向性ははっきりしています。
p10でまとめられている、ワークアウトのカテゴライズに注目。

・発想からアウトプットを作る
 集めた情報から、自分だけの考えや発想を深めて、人に伝わる形にする

・生きた時間をつくる
 モチベーションを上げたり、知的生産の作業に集中して確実に能力を
 発揮するための自己コントロール

・創造的な環境をつくる
 情報やモノの整理、ワークスペースの環境づくりなどを通じて、
 知的生産を助ける「場」をつくる

そして、それを実践するための取り組み事例も、日頃から心がけたいと考えてることに一致するので、自分のやりかたを見直す良いきっかけになりました。

仕事のムダが多そうに思う人や、アイデアに行き詰ってる人は是非読んでみてください。ヒントが満載です。