AgileJapan2010:DAY1-チュートリアル「はじめてのアジャイル」
DAY1午前中にはチュートリアル・セッションが設けられました。
AgileJapan2010の開会はDAY1(4/9)の午後からなのですが、これからアジャイルをはじめる人のために用意された、入門セッションです。
が、そういった意図とは別に、午前中のセッションから会場はほとんど満員でした。
平鍋さんと倉貫さんのチュートリアル、これはアジャイルをこれから始める人に限らず、すでに取り組んでる人ほど、聴きたいセッションなのではないかと思います。
実際、「はじめてのアジャイル」は、私のこれまでの経験の中で、「アジャイルを正しく知るための、最適な1時間」でした。
現時点でのシステム開発の課題を的確にまとめられていて、数値的な裏付けも揃えてある。アジャイルにやる動機が自然に伝えられている。また、キャリアを通してアジャイルに正面から向き合ってきた倉貫さんが実例を示しているので、説得力もあり、自分の現場に落とし込むことができる。
詳細については、@ITのサイトや公開されている資料をご覧ください。
以下、私のメモです。
平鍋さんの話
- ウォーターフォール型では、使わない機能が45%
- ビジネスが間にはさまる
- ソフトウェアは、出来上がるまでほとんど見えない。
- 作ってるうちに、要求が変わる。(要求の劣化)
- ミッションとリスクを共有する。
- 反復・漸進開発(IID,Iterative and Incremental Development)
- 今のWeb開発で、全機能を要求に入れて1年後リリースとかもうありえない。中心となる機能をリリースして、後から追加する。
- スクラムもリーンも、日本発の考え方。
- 開発とビジネスをつなぐ
- 発注側も開発に加わらないといけない。
倉貫さん
- ディフェンシブな開発
- 発注者、受託側、それぞれの担当者で、保守的な発注・受注をしてしまう。顧客を巻き込んで、リスクを一緒に持つとうまくいく。
- ビジネスに沿った開発をする。
- まず、ビジネスは何か。そこから、開発手法を決める。
- まずははじめてみよう。
- 完璧じゃなくてもはじめるのがAgileでは。
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- 小口化
- 小さくすれば、身近にできる。身軽になれば、習慣にできる。
- 小口化